Graston Technique®
Graston Technique®は筋膜や筋肉、腱、靭帯といった軟部組織(Soft tissue)の治療のために英国の外科整形医、Dr. James Cyriaxによって発明されました。
Graston®の治療で使われる道具は手術の器具も利用されているステンレススティールによって作られており、身体の部分や治療の用途に合わせてそれぞれ違う形、大きさ、重さに作られた6種類があります。道具、または手によって筋膜の癒着を取り除くという治療のコンセプトそのものは新しいものではありませんが、そのためだけに特別に作られたこの道具、そして身体の部位別に作られた治療プロトコルは新しいものです。
全身の筋肉は筋膜(fascia)によって覆われています。筋膜と訳されるために誤解されがちですが、筋膜は筋肉だけでなく、骨、腱、靭帯、内臓器官、血管、神経など身体のあらゆる構成要素を包み、それらの構成要素がそれぞれの場所に適正に位置するように支えている組織です。筋膜の主成分はコラーゲンであり、可逆性に富んでいます。
Graston®によって効果が望める症状
・頭痛
・肩こり
・肩甲骨の間の痛み
・顎関節症
・腰痛
・股関節痛
・グロインペイン(鼠頸部痛)
・膝の痛み
・足首の痛み(捻挫、アキレス腱炎)
・足底腱膜炎
・肩の痛み(ローテーターカフ腱症炎)
・肘の痛み(テニス肘、ゴルフ肘)
・手首の痛み(腱上炎)
・手根管症候群
・指の痛み
・手足のしびれ、麻痺
・慢性、急性の痛み
・術後のリハビリ/骨折後ギブスをはずしたあとのリハビリ
筋膜は姿勢の歪みなどからくる緊張や、血行不良、もしくは筋肉の使いすぎによるストレスなどによって短くなったり硬くなったり癒着を起こしたりします。筋膜の癒着が起こると、その部位の可動域の制限が起こり、多くの場合痛みを伴います。さらに全身の筋膜はつながっているため、変形した筋膜はその部分だけにとどまらず身体全体の構造に影響をもたらし、適切な治療を行わなければそれが原因で別の場所に新たな問題を引き起こすこともあります。
触診のみで筋膜の癒着を探すこと、そしてその治療を行うことは非常に難しいですが、Graston®の道具を利用することによって、簡単に癒着部位を探し出し非常に効率的に治療することができます。癒着した筋膜をはがすための治療ですので、治療中にはある程度の痛みを伴う場合が多いですが、治療後の身体の軽さに驚かれる患者さがほとんどです。
その有効性は広く認められており、Graston®はカイロプラクターだけにとどまらず、アスレチックトレーナーや理学療法士(PT)、作業療法士(OT)の世界でも広く使われています。現在ではMLB、NBA、NHLといったプロスポーツや大学スポーツの現場においても利用されています。
Graston®についてもっと詳しく知りたい方は、ホームページがございますのでご参考ください。
http://www.grastontechnique.com/home